映画の感想をブログで書くのはひさしぶりだなあ。
ストパンOVAのついでに見てきたのだけど、意外と良かったのでブログに書きます。
ネタバレも多少あると思うので注意。
今回あまり期待していませんでした。
というのも新デザインがあまり好きではないからです。
変形時の車のデザインがモロに残ってるデザインじゃないと!
そうでないと変形シーンも期待できません。変形時のパーツが全て消えて、新しいパーツが生えてくるようなうそ臭い変形シーンしか作れないじゃないですか。
案の定変形シーンはそんな感じでした。
オプティマス、バンブルビーは当初ボロい車、クラシックな車に変形するのですが、
こちらは車のパーツを残したロボットモードのためナットクの変形だったとおもいます。
ボロオプティマスが一度車に変形するシーンが有りますがかなり好みですね。明らかに縮小してるけどw
新敵役は「ロックダウン」顔面はオッサン過ぎてかっこ良くないものの、全体のフォルムはかっこいいです。
正直リベンジ、ダークサイドムーンのボス敵がしょうもないのでかなり良いです。
なにより強いし。こいつが車に変形して立ち去るシーンが有るのですがかなりいいですね。
変形自体はパーツが全て消えてしまうパターンなんで残念ですが、シーンとしては最高です。
次に新敵役、ガルヴァトロン、そしてスティンガー、その他もろもろ
こいつらは人間側がトランスフォーマーを殺して研究することで生み出した人造TFです。
それを表現するためか、変形方法がジャイロゼッターみたいになってました。
本当にジャイロゼッターをパクったのかもw
ガルヴァトロンは、初代アニメシリーズにも登場するメガトロンの進化系、それも望んで進化したのでなく、他人に利用される形での進化でした。
今回の映画でもその形をうまく再現していますね。
ただ劇中での活躍は物足りなかったかな。もっと大暴れして欲しかったところ。
人造TFは大量生産されてるのですが、兵器化するつもりなのにナゼか全員車。
戦車とか戦闘機とかになってもいいのよ?設定上は何にでも変形できるんだし。
全員車なら、合体してメナゾールに、なんてのも見たかったな。
ただ、こういう設定上、殺されても悲しくもなんともないのが良かった。
過去作ではアニメで好きな悪役キャラクターがろくに活躍もできず死んでいくシーンに涙しましたが、今作でその心配がないのは大きな躍進ですね。
キャラクターについてはこんなところで、シナリオはどうか?
リベンジ、ダークサイド・ムーンに比べれば圧倒的に良くなったと思います。
いやダークサイドムーンのシナリオ自体はダメではないですよ、サウンドウェーブやショックウェーブといった名だたる悪役たちがあっというまに無残にも死んでいき、オプティマスがメガトロンを不意打ちみたいに瞬殺するのが気に入らないだけで。
オートボットたちの空気がやたら悪いのはアニメシリーズの「アニメイテッド」風でしょうか?
バンブルビーがいきなり問題児キャラにテコ入れされてるのもまんま「アニメイテッド」
オートボットらはもうちょい可愛らしい一面を見たかったですね。アイアンハイドとかジャズに比べると愛着がいまいち。吹き替えを見たらましになるだろうか?
マイケル・ベイ監督は「可愛らしさ」を描くのが駄目な感じなんでしょうか?
オプティマスの残酷性は影を潜めてますね。口はむしろいつもより悪いですが、無抵抗の相手を撃つシーンが無くなっただけで個人的に満足です。
主人公は娘溺愛発明家お父さん、娘、娘の恋人のレーサー
なかなか面白いですね。おなじマイケル・ベイ監督のアルマゲドンによく似ています。
実にパワフルに活躍し、人間に追われ殺されて人間に嫌気が差していたオートボットらに人間の価値を見出させる流れがイイですね。てかなんでここまでされて地球から出て行かないんだろ?
これに兵器会社の社長、CIA全会長、CIAの殺し屋などの悪役が登場。
この社長がなかなか注目キャラです。
悪と正義の間で揺れ動きまくりですね。秀逸。
殺し屋さんは主人公お父さんとの対決シーンが有りますが、ただの人間VS人間のアクションシーンになってるのがもったいない。
殺し屋は兵器会社の作っている「何にでも変形できるトランスフォーミウム」を武器として持ってていいはずなんです。
あるいは、ロックダウンと組んでるので、銃などに変形する小型ディセプティコンと組んでいても良かったはず。
「人間と悪のロボット勢力が組んでる」がウリのはずなのに、悪玉人間が追ってくるシーンでそれを活用してないのはもったいないですね。
お父さんがボロボロのオプティマスを拾い、CIAに追われる序盤、反撃を試みたり、さらわれた娘を救出する中盤、中国での最終決戦。
中盤までは実に良かったです。
敵の宇宙船に潜入するシーンが有りますが、初代アニメシリーズのセイバートロン星探検や、精神病院惑星を彷彿とさせますね。ちょっと長いけどユニークな冒険シーンです。
ただ終盤の中国での戦闘はド派手なだけで内容が薄い、いつものベイでした。
それまでのアクションシーンはスッキリ整理された運びでわりかし観やすかったのに・・・海外ロケで限界だったのか!?
壊しっぷりはいつも以上でものすごいので、それだけでも十分に一見の価値はあるのですが、もうちょっと変形とか能力とか面白く使おうぜ。
純粋にアクションシーンの完成度としては、1作目の最終決戦やダークサイドムーンのシカゴ戦のほうが面白かったかも。
ロックダウンとの対決はとてもいいですけどね。
オプティマス、主人公ら人間が協力して立ち向かう!!!
一作目のラストでもこれくらいやって欲しかったな。
映画としては「もうこれが2作目ってことでいいんじゃね?」というのが率直な感想ですね。
かなり楽しめました。
ダイノボッツ?そんなのもいたね。
敵の磁石兵器に引きずられてもがいてるのは可愛かったよ