今までは、紙にシャーペンでネームをかき、スキャンしてPCに取り込むということをしてました。
しかし、ハジムが絶望的に字が汚く読めない、線が薄くてよくわからないという弊害が出ていました。
そこでClipStudioPaint(以下クリスタ)です。
クリスタにはComicStudio(以下コミスタ)には出来ない機能があります。
コミスタは複数ページ管理画面と、ページの作画画面とをタブで切り替えていましたが、
同時に表示する、ということは出来ませんでした。
↑コミスタ
しかしクリスタは
これを
同時に表示することが出来ます!!
しかも液タブ導入によって俺の眼前には二画面が輝いています。
上画面(モニター)ページ管理ウィンドウ
下画面(液タブ)ページ作業画面
(クリックで拡大します)
しかも、
ページ管理ウィンドウには作業画面での編集内容がリアルタイムに反映されます。コミスタの時は保存しないと反映されませんでした。
ネームをするときには漫画全体の流れが重要で、1ページあるいは1見開き(2ページ)しか
開けないコミスタでのネームは困難です。
しかし
液タブでネームを書き込みながら、ページ管理画面に切り替えることなく視線を移すだけで流れが確認できます。
バランバランになってしまう紙よりも効率性UP!
まずはネーム用のファイル作成です。今回の作業では何分初めてだったので特に何も考えず
適当なサイズの白紙を見開き設定でつくって、
「・・・あ、ページとページの境目が見えねえw」となり、
ページを判別する枠を自作して貼り付けるという面倒なことをしていましたが、
実際の原稿サイズのものの低DPI設定で見開き表示、枠付が良いと思います。ネームだからDPIは低くていいのです。軽いし。
こんなかんじでファイルを新規作成します。
そして、ページ管理ウィンドウを表示し、二画面ある人はそっちに移動しましょう。
1画面の人も、同時に表示させられるはずです。作業画面は狭くなりますが・・・。
コマ割りです割ります。割る前に下書きレイヤー等でラフ描きしてからやってもいいと思いますし、
そもそもネームを人に見せない場合はなくてもいいかもしれません。
俺の同人誌の場合は相方に見せるので、見栄えのためやってます。
レイヤー新規作成でコマ枠フォルダを作ります。
見開きの場合コマ枠フォルダ作成時に右ページに作るか左ページに作るかの
チェックボックスがあるので両方にチェック入れて下さい。
内枠に合わせたデカイコマが出来ます。これを割るのはコマ枠分割ツールを使います。
ネーム時はコマフォルダを分割しない設定にしたコマ枠分割ツールを使ってます。
正直好みの問題だと思います。ネームの時点でレイヤーパレットがいっぱいになるの
なんか嫌なだけです。
このばあいコマの枠線内に収めたいフキダシとかも隣のコマにハミ出るので、
吹き出しツールは使用しません。
描きますコマフォルダを完全無視した別なレイヤーに太めで判別しやすいペンツールで
走り描いていきます。
フキダシはここに描きます。
フキダシは絵の一部なのです。
文字を入れますふつーにテキストツールで入れていきます。
これで手描きの汚い字からもおさらばです。
とても読みやすいネームになります。
ネームから清書の原稿ファイルへネームが完成し、相方なり担当編集なり自分の中の編集さんからOKが出ました。
ネーム用ファイルを複製し、清書用ファイルとします。
ページ管理ウィンドウで見開きになってる各ページを「単ページに変更」していきます。
その後、ページ作業ウィンドウに移り、低くしていた解像度を
高く設定し直すわけですが、[編集][解像度を変更]するとトンボ・基本枠が消えます。
ネームから原稿サイズ(解像度)に変えるオートアクションを組んでおきましょう
上記のアクションは、ネームのサイズを適当に作ってしまったため最初にサイズ変更してますが、
最初から原稿サイズで作成していた場合は不要かと思います。多分。
その後、ネームを描いたレイヤーとコマフォルダを結合して「ラフ」レイヤーとします。
テキストフォルダそのまま使えるので残しておきます。
コマフォルダは新たに作り直します。
今度はコマフォルダ分割します。
一個のレイヤーにまとまってたテキストレイヤーからセリフを各コマに切り貼りします。
これが面倒です。
なにかいい効率化の方法があるかも。
ここらで
原稿編に移ります。
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