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だらだら日記ですいません。
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9月8日はバトルシップの地上波放送でしたね。
大好きな映画です。色々と思う所あるので書きなぐっておきます。




今や懐かしのボードゲームの実写化という点も面白いし、全体的におバカでノリがいいのも最高。
軍隊VS宇宙人ものは面白くて当たり前だし、過去の遺物の戦艦が大復活して闘う展開もたまらない。
お馬鹿な内容だけど制作陣もおバカというわけでなく、映像の一つ一つが非常に精査され気持ちよさを最大限に引き出す演出・編集がなされていると思う。

書けば書くほどただ最高の映画というだけですが、引っかかる点がある。
そしてその引っかかる点がもしかしたらこの映画の一番の隠れた魅力かもわからない。

「敵が不自然に弱い」という点だ!!

「互いに位置が見えず、推測しながら交互に打ち合う」ゲームの実写化のためにあえて弱く描写しなくてはいけなかったという理由はあるが、
それにかこつけて深いテーマを隠しているように思う。

宇宙人は地球人が出した通信に惹かれやってきたが、到着寸前に人工衛星にぶつかってしまい
重要な通信能力を持った宇宙船を墜落させてしまう。
残りはハワイの海に潜伏しますが、偶然共同演習中だった日米の駆逐艦3隻が接触。
「やりとり」の末 戦闘が始まってしまい、「攻撃してくる相手だけを殲滅し」宇宙人たちは通信すべくハワイの通信設備の占拠をはじめる。
その中で、それまで仲違いしていたあるアメリカの若い指揮官とある日本の艦長は絆を結び、互いに認め合い、ともに戦う!!!そして晴れて宇宙人の通信を阻止し大団円を迎えます。

というのがあらすじ。

最初の「やりとり」はこう。
隠れてる宇宙船の一部に主人公が触れる

姿を表し、バリアを張って海域を隔離

米艦が汽笛を鳴らす

宇宙船は音で「反撃」し、日米間に被害

米艦が威嚇射撃

宇宙船には当たらないものの、宇宙船反撃、米艦に被害。

戦闘が激化・・・

この時宇宙船側は、攻撃的だとみなした相手に順次反撃していて、攻撃中に別の相手に攻撃されると(それまでおっていた相手をいったん置いといて)そちらに行く、と言う行動をとる。
これは終盤まで続く。

また、攻撃を仕掛けてきたことがある相手も、もう仕掛けてこないと判断すると攻撃するのをやめる事が多い。

とてもじゃないですが、「軍隊」の行動には見えない。

次に彼らが使う兵器

射角が極端に少ない爆雷投射機と、自律的に目標を選別し破壊する巨大球形ロボット(通常パンジャンドラム)

ロボの方はともかく、爆雷投射機の方は追尾性能がなく弾速も遅く、兵器としてみると極端に非効率。
弾数が凄まじいのでイージス艦の防空能力でも対処できないという強みはあるが・・・。

ネットでは一説に地質調査用、開拓用の発破と、掘削ロボットなのではないかとも囁かれている。

これらはもちろんゲームの再現として
「交互に攻撃するルールの再現」「爆雷はゲームで使うピンの再現」
なのですが、そんなメタ的な都合を押し付けられた彼らは何者で、何を思っていたか?

正直、それほどの敵意はなかったのではないか?

宇宙人侵略映画における宇宙人は、地球人が何もしなくても地球にやってきて
地球人が交渉を試みようと何をしようと一方的に作戦を展開するものです。
極めて能動的で、地球人は一方的な災難移動立ち向かい危機を脱するかを楽しむものだ。

しかしバトルシップ宇宙人はのっけから全てが受け身

地球から電波が来たから来た。地球人に見つかったからバリアを出した。
地球人が音を出してきたから音を出した。そしたら地球人が撃ってきたので撃ち返した。

能動的な行動はハワイへの攻撃と占拠ぐらい。
しかし母星との交信手段を失い、現地人とも交戦状態になってしまった
宇宙人の行動としては至極まっとうではないか?

ハワイ攻撃や占拠している中でも、無害な地球人に対しては何もしない様子もある。

このシーン、わざわざあるのです。

オタクが重要な機器を取りに行って宇宙人に出くわすシーン、
宇宙人が何もせず見逃すシーンにあなたなら作りますか?ということだ。
面白くするなら、見つかりそうでヒヤヒヤするシーンとか見つかって追いかけられて一悶着、にするのがアクション映画というもの。

あえてアクション映画としての面白さを捨ててまで
「攻撃しようとしないものには攻撃しない」と強調している。
積極的な侵略の意志があるように見えないのです。
ハワイを人質に地球を脅すにしても、「攻撃能力を認めるが敵意を隠すもの」を見逃す理由がわからない。

トラブってしまい、自分たちもどうしていいか混乱するなか穏便にことを済ませようとしている、軍人ではない調査船団かなにかではないか?
というのもネットの受け売りだが、ハジムは支持しています。

捕まった宇宙人を仲間が助けに来る場面もある。仲間思いの情のある奴らだ。

さて
この映画を作った理由の一つには、「ハワイで日米の軍艦が仲良く並んでいるのに感銘したから」というのをインタビューか何かで見た。
かつていがみ合った相手でも、話し合い認め合えば、仲良くなれる!というのは
映画の重要なテーマで、主人公らの描写でも再現されている。

そんなテーマでエンターテイメント戦争を描くと、敵の扱いをどうするかが難しい。

名作インデペンデンス・デイでは、エイリアンの一兵士とですが
はっきりと会話をし、決裂している。
その上で「どちらかが死ぬまで闘うしかない」となっている。
爽快アクション映画としてはそれが正解だ!
その他宇宙人を殺してヒャッハーな映画も対話する余裕なく戦争してることが多い。
絶対に殺すしか選択肢がない相手だから、殺しても後腐れがなく気持ちがいい。
映画の気持ちよさを優先するなら、言語もなく対話が不可能か、対話した上で決裂させたほうがいい。
この映画をはじめてみたあとしばらくはずっとそう思っていた。

このバトルシップでは交渉を試みるシーンはない。
交渉するシーン、相手の意図を知るシーンを作れそうなシーンはあったにも関わらず、だ。
はっきりした敵意を向けられておらず、確定した目的も不明なまま。
(小説版では奴隷化のためとされているらしいけど)
目的が不明な相手と戦争していることになる。

「もし対話していればどうなっていたか??」

ようするに、ここがこの映画の重要なテーマだと思う。
何らかの形でも対話していれば、戦わず済んでいたかもしれない。
対話した結果やはり殺すしかなくなっても、アクション映画としては気持ちよくなるだけだ。
そうできたのにそうしなかった。

つまりこの映画の「大団円」には少し後味の悪さが残る。
「話し合えなかったのか?」
もしもその後味の悪さが脚本のうちならば、すごく名作だと思うのです。

日本とアメリカはあんなに殺し合ったのにいまでは仲良くなった。
じゃあ宇宙人とは・・・?話し合いって大事!

そう考えると、ハッピーエンドどころかすれ違いの結果異邦人を殺してしまった、とんでもないバッドエンド。

爽快アクション映画の皮をかぶった、平和と話し合いについて考えさせられる
すごい映画だとハジムは思っています。

スタッフロール後にはやけに明るいノリで、生き残り宇宙人が出てくるシーンがありますが、
より良き関係が作られることを祈らずにはいられない。
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カワラハジメ
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京都在住。
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