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だらだら日記ですいません。
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去年夏に映画館で観ました。その時感想を書くこともできましたが、
ネタバレもあり円盤発売まで待つことにしました。
で、Blu-rayが届きました。見ました。

やはり最高でした。

未見の方はネタバレがありますので注意。
脈絡もろくな推敲もなく書き連ねるのでご容赦をば。あくまで日記です。

ちなみにハジムのゴジラ観は
初代・・名作なのはわかるけど古い
昭和・・観たり観てなかったり。古い。
VSシリーズ・・・直撃世代。大好き。主に爆発量が好き。
00シリーズ・・・物足りない。
FW・・・逆に好き

米ゴジ(エメリッヒ)・・・別物でしょ?だって見た目が違うじゃん。大好き。
米ゴジ(ギャレス)・・・地味。もっと街壊して。





・この映画は何か

戦争の記憶を擬人化した初代「ゴジラ」を
311の記憶を擬人化した「シンゴジラ」に。

庵野監督の懐古趣味のための映画。

映像文化の革新。

ただただ無人在来線爆弾がやりたかっただけ。

これからの日本へのメッセージ。

この映画はそれらがぐちゃぐちゃ混ざっていて一言では言えません。
いえることは、「観ててきもっちいいいいいい」ということです。
映像と音と演技のマジックですね。

そして「恐ろしいシーンの恐ろしさすら気持ちいい」のです。

いいのかそれで?明確に311をネタにしているのに、「気持ちよくて」いいのか?

内閣のメンバーが慌てる様も気持ちいい。
自衛隊がゴジラと対峙し砲撃するシーンも気持ちいい。
どんな脳してたらその文章がスラスラ出てくるの?なひたすらつづく会話シーンも気持ちいい。
ゴジラが街を焼き払うシーンすら恐ろしくて美しくて気持ちいい。

欲を言えばゴジラが街を焼くシーンはもうちょい欲しかったですけど。

この映画にはほとんどカッコイイものしか映ってないのです。

この映画は311ごっこだと感じてる方には、悲劇をネタに
そうやって素直に楽しんでいいものかと戸惑う方もおられるかと思います。
その答えはわかりません。
恐怖を映画に記録して、区切りをつけて前に進むために、
この映画は有用な儀式なのかもしれません。

いっぽうで、ただただカッコイイものを無邪気にカッコよく描きたかっただけの無邪気な映画。
とも受け取れてしまうし、ただただ無邪気に「射撃の可否を問う!」だとか「無人在来線爆弾!全線投入!!!」と叫びたくもあるのです。
その時、「制作陣はあの311すらカッコイイネタの宝庫程度に考えている!」というように受け取れてしまうのです。

まあ私の観測範囲ではあまりそういう意見は幸い観てませんけど・・・

そうした批判を受けるかもしれないことに臆せず
描ききったことはものすごい。やりたがった。なんというか、頭が下がります。
面白くないわけがない。

・ほかの怪獣映画と比べて

こんなのゴジラじゃない!って言う意見すっごいわかります。
初代ゴジラを除く大概のゴジラ作品を見るとき、
ゴジラが街を破壊するシーンで男の子が抱く感情は「やったぜ!もっと壊せ」です。
善悪ではなく、怪獣が街を壊すさまが楽しくて仕方がないのが怪獣映画です。
退屈で見飽きた日常を、怪獣が破壊してくれるのです、といったら少々暗すぎるかもしれませんが、いくらかはそういう鬱憤晴らし、スカッとする感じをゴジラに求めています。

そういえば金子監督の平成ガメラ、GMKは露骨に「いけ好かないムカつく民間人(基本若者)」が出てきては死にますね。

そんな感じで、なんなら男の子は脳内で怪獣になりきってすらいると思います。
ゴジラは人類の敵であってもヒーローなんです。
シンゴジラは無理です。それはちょっとできません。

倒すべき敵、解決すべき災害、不気味な神であって、ヒーローのように憧れられる存在ではありません。
しかし男の子は「圧倒的に強いもの」には無条件で憧れられるもの。
圧倒的に強いシンゴジラにはヒーローとは別の、強い憧れをいだきます。
「僕らが愛したゴジラじゃない!」と言う意見はよく分かると言うのはそんな感じです。

映画としては余計な人間描写が極端に少ない点も評価されていました。
私は少なすぎると思います。
平成ガメラら金子監督作品では、必ずと行っていいほど
「自宅や居酒屋で食事したり飲む、生活感全開シーン」が結構出てきます。
当たり前の日常を描いてから、怪獣が出てくるという描き方でしょう。

対照的に、
シンゴジラでも細かに食事したりは描かれますが、必要最低限。
人間同士のドラマも少なく、主人公の矢口がどういう人間でどうしてそこまで正義に燃えているのか、みたいな動機づけなども描かれません。面倒くさいお話は全カットです。
それでもそこかしらにキャラクター的魅力を溢れさせていたのは役者さんスゲエェなポイントと思いますが。

とはいえ私もこの話で政治家さんに感情移入したいとあまり思いません。

この映画に出てくる政治家キャラクターは
「僕らが現実に災害にあったときに遠くの方から僕らを守る政治家」であり、
僕らはゴジラに怯える国民です。
「テレビの向こうの存在」と言う政治家と一般国民の距離感を、人間描写の削除で描かれていたんかなと思っています。
なので、少し気になったのは僕らたる国民の顔が極端なまでに映らなかったことです。
写っていたかもしてませんが、まあ印象には残りませんよね。
僕らは「ここ」にいるので顔は映さなくていい」
「映らない顔にはあなたやあなたの知人の顔が入る」
「ゴジラの足元、東京の地下に押し込められているのはあなたかもしれないしあなたの家族かも」
そういう意図かな?
「この映画はカッコイイ登場人物のみを映すので、モブの顔はいらない」
かもしれません。

それを押しても、この映画の一番のヒーローだと思う、これから死ぬかもしれない(一部実際死ぬ)
ヤシオリ作戦参加者たちの顔はもう少し観たかった、と思います。
その表情の奥にどんな思いがこもってるのか、やはり顔から伝わります。
顔が見えるから、「俺がこの人だったら」と思うと思います。

タバ作戦の戦車長の人は顔ドアップだったのですが。


・特撮について
特撮というかだいたいCGですけど、相当に美麗です。
タバ作戦冒頭のビルとヘリは誰もが空撮と思ったでしょう。
ゴジラ自体もぬいぐるみだと思ってらした方もおられるようです。

爆発はもう一声欲しかったですね。特にタバ作戦の爆発。
効果音をこだわりで昔の爆発音を使っていましたが、
だったら爆発もこだわって昔の火薬感があっても良かったのでは・・・と思います。
タバ作戦も映像的魅力にあふれていて本当にカッコイイのですが、
昔の火花のほうが「必死感」のようなものは感じる気がします。
懐古趣味VS懐古趣味なので埒が明かない問題ですが。

10式戦車砲は本物を使ってほしかった。

熱線は何もゆうことありません。ただただ見とれるのみです。

その熱線による破壊シーンについては「巨神兵 東京に現わる」と比べてしまいますね。
「巨神兵」のほうが気持ちいいんだけど、描こうとしてるもの、やりたいことが
違うだろうので、一概にどちらがいいとは言えないかも。

・ヤシオリ作戦
どがーん!ばごーん!がしゃーん!
男のロマンが詰まっています。男のロマンが詰まっています。
「何だ、重たいテーマをちらつかせておいて、これがやりたかっただけじゃないか。」
正直そう思いました。
ゴジラをやっつけよう!使うのは「ビル」「電車」「ホイルローダー」「ポンプ車」「タンクローリー」
僕らが日常で目にできそうな乗り物や建物が、死を賭してゴジラに突っ込んでいく!
この作戦を積み上げたのは、化学工場、運輸、そういったものの手配、発注、
そしてもちろん会議
この作戦を遂行できたのは総理の「お辞儀」のおかげ!(ここでようやく音楽流れるの、好き!)
米軍ら、海外に頼る事も含めて、「日本がゴジラを倒した感」すごいですね。
第1建機小隊の尊い犠牲に「原発作業員の健康」「特攻隊」などを彷彿とする苦味も味わいつつも、
ここはもう4歳児になってガシャーンバコーンするのが正解な気がします。
ああ宇宙大戦争のテーマが・・・・

ふう。長くなりましたね。語りたいことは出力した気がします。
読んでくれた方はお疲れ様でした。ありがとうございます。




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京都在住。
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